2015/07/02

一部公開~「給付管理もできる! 新人ケアマネ即戦力化マニュアル」

※2021年度改正には対応していません
おかげさまで、新刊「図解 給付管理もできる! 新人ケアマネ即戦力化マニュアル」が完成しました。
おかげさまで、好評、2018改正対応版の第3刷!
ネットではこちらからお買い求めください。(専門書なので、取扱い書店は少なく、本屋さんの場合はお取り寄せになると思います)


(本体2,593円)
ざっと、目立ったところを見ていくと、今回は「図解」と銘打っているだけに、図表がびっしりです。私が別の出版社から出している「ケアマネべんり手帳」に資料集があるのですが、その資料集の部分をボリュームアップした感じで作っています。制度改正にも対応し、総合事業におけるケアマネジメントA・B・Cのポイントも装備。どんどん、複雑化するケアマネジメントのパターンで迷わないようになっています。「給付管理」も大事にしているので、冒頭から給付管理とケアマネジメントの関係についてかなりページを割いてます。(ここが他の類書にはあまり例がない所)

 そして、アセスメント以前のインテーク段階における、持ち件数と報酬の逓減制の関係や集中減算のことを抑えています。制度改正への2割負担者などのこともバッチリ。それから、契約のこと重要事項説明書のこと、制度改正時の対応など、書ききれない程の重要事項が一杯。ベテランケアマネさんにも十分、ご活用いただける内容です。


以下、第1章のもくじ
<1>受理~アセスメント
・利用者・利用サービスによって異なるケアマネジメント
・利用者・サービスの良縁を取り持つ仲人役
・居宅介護支援と関連帳票の流れ
・居宅サービス計画と給付管理事務(1)
・居宅サービス計画と給付管理事務()
・担当を受け持つ前段のルール
・取り扱い件数によって減る介護報酬
・居宅介護支援の行われる場所
・特定事業所集中減算
・受給資格の確認
負担割合証を確認しよう
公費などの対象の有無の確認
・契約と契約の修正
・個人情報利用同意
・居宅サービス計画作成依頼(変更)届出書
・ケアマネジメントプロセスと運営基準減算
・ありがちな担当変更時のプロセス
暫定ケアプランのケアマネジメントプロセス


 こちらは被保険者番号にHの付く、いわゆる「みなし2号」の方の対応について。みなし2号って、あまり件数は多くはないけど、どこかで関係することがある。しかも、若干、普通の生活保護の方とは対応が違うので新人ケアマネさんがつまづきやすい所だと思います。
 こちらは、特に新人ケアマネさんが初めてケアプランを作るときに、戸惑うであろう、暫定ケアプランと要介護認定とケアプランの確定とケアマネジメント・プロセスとの関係です。

 ケアマネさんは、要介護認定の調査を行うこともあります。ですから、そのノウハウについても惜しみなく記載。(福祉用具の例外貸与関係も)

介護保険サービスは比較的、自由に組み合わせてケアプランを作れますが、医療系サービスや医療保険がからむとややこしくなってきます。そうした、迷いがちなケアプラン作成時の給付の基本ルールもばっちり。

医療系サービスをケアプランに位置付けるのも、教科書的な正解がなく、新人ケアマネさんは迷いやすい所。アセスメントから入退院アセスメントまで、どのように調整していくのかを分かりやすく解説。

以下、第2章のもくじ
<2>アセスメント
・介護予防支援,介護予防ケアマネジメントの主な流れ
・居宅における利用者・家族との面接によるアセスメント
・認定調査票,意見書などの開示・解読
・要介護認定調査の受託
医療連携とは何か
・退院前アセスメント
・退院・退所加算の算定に関する書類
・連絡調整
・介護保険サービス調整の流れと確認事項
・複数サービス・給付の併用要件
・主治医・関係機関へのあいさつ
・医療系サービス,医師の指示などの調整
・医療系サービス提供のための指示に関する書類
・サービス事業者の動き
軽度者への福祉用具貸与の例外条件
隣接制度サービスとの給付調整
生活保護との関係

それから、医療保険だけでなくケアマネは生活保護制度、障害者総合支援法などのサービス調整もする場合があります。そうした他制度との調整ノウハウを解説。

さて、いよいよケアプラン作成です。ケアプラン作成はケアプラン点検支援マニュアル関連や、その他、さまざまな書籍、資料が出ており、逆に情報過多ゆえに混乱しがちなのではないでしょうか。ですので、もっとも基本的でシンプルで重要な公的な通知を軸に内容を展開しました。ケアプラ作成につきもののサービス担当者会議も様々な角度から論述。サービス担当者会議って、何回やっても緊張するものですが、パターンはあるのです。
以下、第3章のもくじ
<3>原案作成 サービス担当者会議
・ケアプランの書き方のルールの把握
・第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」の書き方
・第2表「目標」の書き方
・第2表「援助内容」の書き方
・第3表の書き方
・第6表「サービス利用票(提供票)」の書き方
・第7表「別表」の書き方(1)
・第7表「別表」の書き方()
・介護報酬の額=介護報酬単位×地域別単価
利用票・別表作成と給付管理
算定構造とサービスコード
・頻出する算定ルール
・月額包括報酬の日割り請求に係る適用
・サービス担当者会議とコンプライアンス
・サービス担当者会議の議題調整
・サービス担当者会議に代わる照会
・サービス担当者会議の開催時期
・第4表「サービス担当者会議の要点」の記録と交付


昨今、あらたに国から推奨様式として提示された課題整理総括表や評価表も気になる所かと思うので、それらも収容しています。

アセスメント、サービス担当者会議、照会と丁寧に、ケアマネジメント・プロセスのハウツーを展開。
 

モニタリングに実績把握、実績入力、支援経過記録などへと進みます。

以下、第4章のもくじ
<4>モニタリング実績把握 随時対応
・モニタリングの法規確認
・利用者希望によるケアプランの軽微な変更への対応例
・モニタリングの記録
・支援経過記録
・利用実績(実施状況)の把握

さて、冒頭で給付管理について触れているわけですが、再び、給付管理について。まずは、ありがちなパソコンソフトの対応手順や入力手順に言及。


国保連へ請求する上で必要な帳票やパソコンソフトによる作成、その請求パターンまでばっちりです。返戻などへの対応も。

以下、第5章のもくじ
<5>給付管理
給付管理とパソコン
・ケアプラン作成費の内訳
・給付管理票の作成
・居宅介護支援費の請求(1
・居宅介護支援費の請求(2)
・国保連への提出
・介護給付費請求書のつづり方の基本
・審査への対応

それから居宅ケアマネジャーはケアプランさえ作って調整しておわりではありません。住宅改修だって関係する。その理由書だって書かなければならない時もあります。その点もおまかせください。

実地指導や監査への対応についても押さえています。チェックシート付き。
以下、第6章のもくじ
<6>その他
・福祉用具購入・住宅改修の流れ
・資料編 実地指導チェック表
困った時の対応方法
・居宅介護支援費の概要
・加算の算定要件の概要(1
・加算の算定要件の概要(2)
・加算の算定要件の概要(3)
・加算の算定要件の概要(4)


これらは、ほんの一部分です。(全部で163ページの作品。)その他、はじめての新人ケアマネさんが今日から使えるハウツーがてんこもりです。

先輩のいない新人ケアマネさん、後輩を教える余裕のない先輩ケアマネさんに是非。

(くどいですが、そこそこの経験者、主任ケアマネさんクラスにも有用な部分はあると自負しています。なぜって、ケアマネ報酬は新人もベテランも変わりないわけで、新人にも一定水準以上の力量が要求されるのは当然だからです)



ボーナスコラムもたっぷり
-コラムー
  • 地域包括支援センターによるインテーク面接の妥当性の検討も必要
  • サービス担当者会議に医師の召集は必須?
  • 新人ケアマネジャーにこそ求められる専門性
  • モニタリングあれこれ

※以下、巻頭文。
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刊行にあたり

 2008年に初めての著書となる「教科書が教えてくれないケアマネ業務(以下『教科書』)」(雲母書房)を上梓しました。今となっては、修正したい箇所もありますが、お陰様で未だに売れ続けています。「面白かったです!」と言っていただくことは著者冥利に尽き、嬉しいのですが、実は手放しでは喜べないもう一人の自分が、ずっと存在していました。それは、「新人ケアマネさんには読んでほしくない」と思う自分でした。理由は『教科書』には給付管理のことを書いていなかったからです。
本書のタイトルの通り、居宅ケアマネ業務は給付管理を抜きにして語れません。給付管理は、居宅ケアマネ業務を車の運転に例えるなら、「自由に運転ができるようになる前段の交通ルールや交通標識などの基礎ルール部分」のようなもの。その基礎理解なくして居宅ケアマネ業務は絶対にスムーズにはできないのです。
にも関わらず『教科書』は、ひたすらケアマネ業務のソーシャルワーク的な側面や、仕事の面白味、試行錯誤の展開に終始した内容です。読み物としては面白いでしょうが新人さんのマニュアル足りえない。私の想定した読者も経験年数2~3年の中堅ケアマネさんでした。
 しかし、そんな私の思惑などとは関係なく、新人さんも『教科書』を読まれます。そして、満面の笑顔で「『教科書』読みました!とても面白かったです。私もあんなケアマネになりたいです」と言ってこられる。その度に私は「あの本は、ケアマネ業務の一部しか語っていません。新人の内は事業所の先輩の言うことを、まず最優先で学んでくださいね」と付け足すしかなかったのです。
以後、私の中では、ずっと「給付管理を踏まえた本当の意味での居宅介護支援業務の教科書かマニュアルが書かなければ」という想いがありました。かねてより居宅ケアマネ業務のOJT(実地指導)や養成研修の難しさや業務の可視化の必要性が国の会議でも繰り返され、対応策が練られています。しかし、そこでも給付管理はあまりスポットを浴びず、私の目には的外れなものに映ります。本書執筆の想いは強くなるばかりだったのです。

かくして、ようやく、長年の想いが結実しました。アシストして下さった日総研の編集スタッフさんには感謝の気持ちで一杯です。新人さんはもちろんのこと、新人教育をする暇のない先輩ケアマネさんなど多くの方にご活用いただければ幸いです。

◆もくじ
<1>受理~アセスメント
・利用者・利用サービスによって異なるケアマネジメント
・利用者・サービスの良縁を取り持つ仲人役
・居宅介護支援と関連帳票の流れ
・居宅サービス計画と給付管理事務(1)
・居宅サービス計画と給付管理事務()
・担当を受け持つ前段のルール
・取り扱い件数によって減る介護報酬
・居宅介護支援の行われる場所
・特定事業所集中減算
・受給資格の確認
負担割合証を確認しよう
公費などの対象の有無の確認
・契約と契約の修正
・個人情報利用同意
・居宅サービス計画作成依頼(変更)届出書
・ケアマネジメントプロセスと運営基準減算
・ありがちな担当変更時のプロセス
暫定ケアプランのケアマネジメントプロセス

<2>アセスメント
・介護予防支援,介護予防ケアマネジメントの主な流れ
・居宅における利用者・家族との面接によるアセスメント
・認定調査票,意見書などの開示・解読
・要介護認定調査の受託
医療連携とは何か
・退院前アセスメント
・退院・退所加算の算定に関する書類
・連絡調整
・介護保険サービス調整の流れと確認事項
・複数サービス・給付の併用要件
・主治医・関係機関へのあいさつ
・医療系サービス,医師の指示などの調整
・医療系サービス提供のための指示に関する書類
・サービス事業者の動き
軽度者への福祉用具貸与の例外条件
隣接制度サービスとの給付調整
生活保護との関係

<3>原案作成 サービス担当者会議
・ケアプランの書き方のルールの把握
・第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」の書き方
・第2表「目標」の書き方
・第2表「援助内容」の書き方
・第3表の書き方
・第6表「サービス利用票(提供票)」の書き方
・第7表「別表」の書き方(1)
・第7表「別表」の書き方()
・介護報酬の額=介護報酬単位×地域別単価
利用票・別表作成と給付管理
算定構造とサービスコード
・頻出する算定ルール
・月額包括報酬の日割り請求に係る適用
・サービス担当者会議とコンプライアンス
・サービス担当者会議の議題調整
・サービス担当者会議に代わる照会
・サービス担当者会議の開催時期
・第4表「サービス担当者会議の要点」の記録と交付

<4>モニタリング実績把握 随時対応
・モニタリングの法規確認
・利用者希望によるケアプランの軽微な変更への対応例
・モニタリングの記録
・支援経過記録
・利用実績(実施状況)の把握

<5>給付管理
給付管理とパソコン
・ケアプラン作成費の内訳
・給付管理票の作成
・居宅介護支援費の請求(1
・居宅介護支援費の請求(2)
・国保連への提出
・介護給付費請求書のつづり方の基本
・審査への対応

<6>その他
・福祉用具購入・住宅改修の流れ
・資料編 実地指導チェック表
困った時の対応方法
・居宅介護支援費の概要
・加算の算定要件の概要(1
・加算の算定要件の概要(2)
・加算の算定要件の概要(3)
・加算の算定要件の概要(4)

-コラムー
  • 地域包括支援センターによるインテーク面接の妥当性の検討も必要
  • サービス担当者会議に医師の召集は必須?
  • 新人ケアマネジャーにこそ求められる専門性
  • モニタリングあれこれ

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